今回はキャットアイのテールライト『タイト(TIGHT)』をレビューします。
僕は海外製の安いテールライトを2つ持っているのですが、最初に買ったソーラータイプは数日で壊れ、次に購入したミニタイプ(充電式)は暗いうえに頻繁な電池切れを起こすという失敗を冒しています。
まさに安物買いの銭失い・・今度こそ失敗したくない!!
自転車用ライトのトップメーカーと言えば『キャットアイ』。品質面での評価が高いキャットアイですが、20種類以上もありどれを選べばいいのかかなり迷います。
定番としては『オムニ5』がコスパが高く人気があって、いろいろなサイトのランキングでも上位に入っています。
とりあえず『オムニ5』を買えばいいのかな?と始めは思ったのですが、最終的にはバッテリーの持ち・使いやすさ・耐久性の高さから『オムニ5』の上位互換である『タイト(TIGHT)』というモデルを選びました。
実際に使った感想としては、電池が何ヶ月も持つうえ、十分な光量で後方に対してもしっかりとアピールしてくれています。しかも防水性が高く振動にも強いタフネス設計なので、とても安心して使えます!
数あるテールライトの中から『タイト(TIGHT)』を選んだ3つの理由と、実際に使ったレビューをお届けしたいと思います。
<こんな人におすすめの記事です>
・オムニ5を選ばない理由を知りたい人
・自転車通勤用のテールライトが欲しい人
前半は【選んだ理由】、後半は【レビュー】になります。
【レビュー】では水没テストをしたり写真をたくさん載せています。製品レビューを見たい方は目次からスキップしてくださいね。
それでは、宜しくお願いします。
【選んだ理由】
テールライトは、電池の種類や機能がいろいろとあり選ぶのが大変です。
キャットアイのテールライトも21種類があってかなり悩んだのですが、3つの理由から最終的に『タイト(TIGHT)』を選ぶことにしました。
『タイト(TIGHT)』を選んだ理由↓
→乾電池モデルだから点灯時間が圧倒的
②シンプルで使いやすい
→オート点灯とキネティックは不要!
③耐久性の高さ
→防水性と耐振動!オムニ5の弱点を克服
■理由①バッテリーの持ち
点灯時間が長い乾電池モデル!
キャットアイのテールライトは、バッテリーのタイプが4つあります。
乾電池モデル・・・点灯時間が長い、明るい。オムニ5が人気。
充電池モデル・・・点灯時間は普通、明るい。最近の主流。
ソーラー充電・・・無限のエネルギー、暗い
コイン型電池・・・電池が高い、時間が短い
4つのタイプの中でも、乾電池モデルは充電池モデルの平均約4倍の点灯時間があります。
『タイト』は、『オムニ3 オート』に次ぐ2番目に点灯時間が長いモデルです。
<乾電池モデル> | 点灯 | 点滅 | ラピッド |
オムニ3 オート | 100h | 200h | 350h |
タイト | 120h | 180h | 160h |
タイト キネティック | 70h | 160h | 140h |
リフレックス オート | 30h | 100h | 60h |
オムニ5 | 60h | 90h | 120h |
ラピッド3 オート | 3h | 80h | 20h |
<充電池モデル> | 点灯 (Low) | 点滅 | ラピッド |
ラピッドX | 5h | 30h | 16h |
ラピッドX2 キネティック | 5h | 30h | 16h |
ラピッドX3 | 5h | 30h | 16h |
ラピッド ミニ | 3h | 30h | 5h |
ラピッド マイクロオート | 6h | 24h | 35h |
シンク キネティック | 6h | 7h | 6h |
実際に点灯15時間くらいの充電モデルを使っていたのですが、気がついたら電池が切れていることが何度もあり、毎週の充電もかなり面倒でした。
点滅で使うことが多いのですが、50時間くらいは欲しいところです。
バッテリー持ちはマジで長い方がいいです。
■理由②シンプルで使いやすい
オート点灯とキネティックは不要
『タイト』を選んだ2つめの理由は、『オート点灯』と『キネティック機能』が無くシンプルで使いやすいことです。
乾電池モデル | 点灯 | オート | キネティック |
オムニ3 オート | 100h | ◎ | – |
タイト | 120h | – | – |
タイト キネティック | 70h | – | ◎ |
リフレックス オート | 30h | ◎ | – |
オムニ5 | 60h | – | – |
ラピッド3 オート | 3h | ◎ | – |
キネティック・・・ブレーキモード。加速度センサーで減速を後方に知らせる機能。
はじめはオート点灯もキネティックも良さそうと思ったのですが、調べるうちにいまいちなポイントがあることがわかりました。
オート点灯機能の弱点
オート機能はたしかに便利で高評価のレビューが多いのですが、『リフレックス オート』以外のモデルは手動で点灯させることができません。
「自転車事故の8割が日中であること」や「雨で視界が悪く日中でも点灯させたい時に使えない」ということを考えると、暗いところでしか点灯できないオート機能はデメリットでもあります。
トンネルなどでは便利ですが、僕は通勤や街中がメインなのでこの機能は要らないという結論に至りました。
『リフレックス オート』は手動で明るいところでも点灯できるのですが、構造的な弱点があります。
これは理由③でご説明します。
キネティックは精度がいまいち
加速度センサーで減速を後方に知らてくれるキネティック、こちらも気になるレビューを発見しました。
加速度センサーが敏感すぎて「点灯しまくり」です。わずかな路面の凹凸でも点灯してしまい、整った綺麗な路面意外ではまともに機能しない感じ。後方車を驚かせないか心配です。
このように、キネティックは意図しないタイミングで動作してしまうというレビューが多数ありました。
ブレーキと直接連動しているわけではないので、精度に限界があるのかもしれません。
魅力的な機能ではあるのですが、精度が微妙なようなので今回は見送ることにしました。
■理由③耐久性の高さ
オムニ5の弱点を改良、耐久性UP
『タイト』を選んだ3つめの理由は耐久性の高さです。
ここまでの2つの理由①点灯時間が長い乾電池モデル・②夜間しか使えないオート点灯・キネティックは不要という条件だと、3つのモデルが最終候補として残ります。
最終候補 | 点灯時間 | オート | 特徴 |
タイト | 120h | – | 耐久性最強(防水性能・振動) |
オムニ5 | 60h | – | 約1,000円でコスパ最強 |
リフレックス オート | 30h | ◎ | 昼間も使えるオート点灯 |
どれも唯一無二のモデルでかなり悩ましいのですが、レビューを調べるなかで『オムニ5』と『リフレックス オート』には共通する大きな弱点があることがわかりました。
弱点とは?
『オムニ5』と『リフレックス オート』の大きな弱点に関するレビューがこちらです↓
値段・明るさは申し分ありませんが、蓋が簡単に外れがちだと思います。初歩的な部分がクリアできないまま放置って
コスパ最強です!ただ蓋(カバー)が脱落しやすいので、ビニールテープなどので対策は必須です!
蓋が脱落して買い直し。唯一無二のタイプなのでしかたがなく3度目の購入。
蓋だけ売ってくれ。。
『オムニ5』も『リフレックス オート』も全体的には満足しているけど、走行中に蓋が外れる!というレビューが多数ありました。
その原因は構造にあるみたいです。
説明書を見るとわかるのですが、どちらもレンズ側のカバーを溝にはめて固定する構造になっています。
溝にはまっているだけなので、走行中の強い振動で外れてしまうことがあるみたいですね。
対策さえすれば満足!という声もありましたが、個人的には蓋(カバー)が落ちるのを心配しながら使うのは嫌ですよね・・
弱点を改善して防水性も向上
『タイト』ははめこみ式からダイヤル固定式に変更されています。
走行中に外れてしまったというレビューもなく、しっかりと改善されているみたいです。
この設計変更により、振動に強くなっただけではなく防水性も大きく向上しています。
タイト | オムニ5 | リフレックス オート | |
点灯 点滅 ラピッド | 120h 180h 160h | 60h 90h 120h | 30h 100h 60h |
防水性能 | IPX7 水中30分 | IPX4 多少の雨なら | S1 防滴 |
構造 | ダイヤル固定 | はめこみ | はめこみ |
『タイト』は、『オムニ5』や『リフレックス オート』の構造的な弱点を克服し、さらに防水性能は水没しても壊れないレベルまで向上しています。点灯時間も長く、オムニ5の約2倍と圧倒的なスペックです。
特別な機能は無いものの、人気のオムニ5の基本スペックを堅実に向上させたモデルといえるのではないでしょうか。
基本性能が底上げされた、まさに質実剛健モデルです!
【レビュー】
基本スペック
定価 | 2,500円 (実勢価格2,000円前後) |
電源 | 単4形乾電池 2本 (アルカリ乾電池推奨) |
点灯/点滅/ラピッド | 120h/180h/160h |
防水性能 | IPX7 水中30分 |
【梱包内容】
- ライト本体
- フレックスタイト ブラケット (SP-11)
- クリップ(C-2)
- 黒い筒(細いシートステーにかませる用?)
- 単四乾電池(2本)
黒い筒は説明書に記載がなかったのですが、細いシートステーやキャリアにつける際に使うものだと思います。
ブラケットを取り付けるにはある程度の太さが必要ですが、この黒い筒を間に噛ませることで取り付けられるようになります。
ライト本体
ライト本体はシンプルな構造です。上下のパッキンとダイヤルで高い防水性能を備えています。
サイズ感
単三・単四比較。高さは単一電池よりもあります。
VOLT400と比較。
ダイヤル固定
ボタン部分とダイヤル。
ダイヤルを外して、本体を引き抜きます。
本体を引き抜くと、5つのLEDと電池ボックスが出てきます。
ダイヤルでしっかりと固定されるので、オムニ5の弱点であるカバーの外れは起きません。
付属品
工具不要で取り付けができるブラケット。
ライト本体を差し込むとカチッと音がします。振動で抜けるような構造ではありません。
バックやベルトに取り付ける場合に使うクリップです。
ライト本体は固定されますが、クリップの構造的には使い方によっては、クリップごと抜けてしまいそうです。
僕は使っていません。
細いシートステーやキャリアに取り付ける際に使う、黒い筒。シートポストに取り付ける場合は使いません。
装着
縦でも横でも使える
ブラケットに差し込む部分は、どの方向からも差し込むことができます。
縦向き。
横向き。
■点灯
十分な光量で、夜間走行の安全性アップには効果がありそうです。
シートポストに取り付けて使っています。iPhoneではうまく撮影できないくらいの明るさです。
全体がクリアボディなので、360度のあらゆる方向から認知しやすいです。
水没させてみた
防水性能がウリの『タイト』、IPX7という防水性は水中30分でも内部に浸水しないという規格です。
少し怖かったのですが、水没テストをしてみました。
まずはシャワー。超大雨だっだらこのぐらいでしょうか。
ノーダメージ、元気に光っています。
次は蛇口の水。通常の雨ではあり得ないレベルですが問題なし。
最後は完全に水没。
内部への浸水もなく、まったく問題ありません。
まとめ
では最後にまとめです。
『タイト(TIGHT)』のいいところ
スペックには大満足のタイトですが、約2,000円という値段にほんの少しだけ悩みました。
弱点があるとはいえ約1,100円で買えるオムニ5と天秤にかけましたが、自分の命を守るものに数百円ケチる必要はない!と思い、最終的にはタイトを選びました。
タイトの購入を考えている人、オムニ5と迷っている人の少しでも参考になれば嬉しいです。通勤通学からロングライドまで、幅広く活躍してくれるモデルだと思います!
それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました〜!!
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